モトクロスの楽しさを伝え、レースで活躍する選手を育てたい
城北ライダースが誕生してから、すでに半世紀以上の月日が流れています。この50年の間に、日本のモトクロスシーンは大きく変わりました。私の祖父が会長をつとめ、鈴木誠一さんや伯父さん(久保和夫)が現役だった1960年代、モトクロスは一大ブームとなり、たくさんの若者がモトクロスのイベントに参加していました。
しかし年々、モトクロスの競技人口が減っているのが現実です。かつて日本を代表するトップ選手を何人も所属し、名門と呼ばれたクラブのいくつかは消滅したり、活動を休止したりしています。
そんな中、城北ライダースは2008年にレース参戦から50周年を迎えることができました。現在もMCFAJ(全日本モーターサイクルクラブ連盟)のモトクロスイベントを中心に、城北ライダースは活動を続けています。
そして2012年1月から、私が村上恒誓氏から城北ライダースを引き継ぐことが決まりました。日本のモータースポーツ史において重要な存在である城北ライダースの代表を務めることは非常に名誉に感じると同時に、身が引き締まる思いです。
城北ライダースは現在、純粋なアマチュアクラブとして活動をしていますが、少しでも多くの方にモトクロスの楽しさや面白さを伝えていきたいと考えています。また城北ライダースは過去に日本や世界のレースシーンで活躍した選手を何人も輩出していますが、その城北ライダースの伝統を未来に引き継いでいくためにも、レースで活躍する若手選手を育成するのが私の夢です。
今までたくさんの方々に支えられ、城北ライダースは活動を続けてきました。これからも日本のモトクロスを盛り上げ、城北ライダースの伝統を守っていくために、私は全力を尽くしていきます。
2012年1月
城北ライダース新代表 久保亨